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全体的な+B電圧が5%ほど低下するように改造したので、VT-25(10Y)が挿せるようになった。整流管は5Z3である。5R4GYが良いのだが、整流管のソケットもUXなのでUS(GT)の整流管は挿すことができない。

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トリウム・タングステン・フィラメントが輝き、音質も高域が伸び中低域がスリムな感じになり、50を挿していた時の音質とはだいぶ違う。また、SG-50シングルアンプにVT-25を挿した時には明らかにバランスが高域寄りになって低音が足りない感じだったが、プッシュプルのこのアンプだとそれなりに低域も出ていて不足感はない。音離れが良く、ギターの弦の音やピアノの高音の輝きが増し、透明感も感じられ、このままでも充分に良い音質であると感じた。

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挿したVT-25は全てハイトロン製であるが、ゲッタ台やベースの色が異なっており、特性もバラバラでペアにはなっていない。しかし、私の50PPアンプの出力トランスは、ソフトンRW-40-9.5という本来はシングル用のもので、センタータップが付いているのでプッシュプルにも使えるタイプのもの。普通のプッシュプル用の出力トランスとは違い2本の真空管のマッチングを考慮せずに挿せるので、特性がバラバラな真空管でもOKなのだ。そもそも、オリジナルの50を特性を揃えてマッチド・ペアで入手することが難しいのでそのようなアンプを制作したのだ。

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こちらはRCA50と水銀整流管83を挿した状態。

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豪快で力強いしなやかな音質で、クラシックの弦楽器やジャズのベースなどは、こちらの方が好みな音質がする。

このアンプで50とVT-25が無調整で差し替え出来る理由は、水銀整流管83よりも5Z3の方が+B電圧を40~50V低く出来ることと、どちらの真空管もフィラメントが7.5V 1.25Aだからである。1920年代にUX-210という真空管が有って、これをオーディオ用に改良したものがUX-250、50で、送信管として信頼度を高めたものがVT-25(10Y)になった。だから、50とVT-25はルーツが同じ兄弟球なのだ。

今回、このアンプで用いたVT-25は、2018年7月に秋葉原のクラシック・コンポーネンツで入手したもので、7本まとめて¥14000、つまり@¥2000だったもの。現在のVT-25の高価な相場では信じられない値段だった。

入手の経緯はこちら。秋葉原へ行ってきた : ものぐさオーディオの日記 (livedoor.blog)

50PP
50PPアンプを小変更した。
電源トランスの1次側、今までは0-95Vに繋いでいたが、0-100Vに変更した。その結果、50のフィラメント電圧が低下してしまったので、1Ω/5Wを0.5Ω/5Wに変更、83/5Z3のフィラメント巻線の抵抗を0.2Ωから0.1Ωに変更し、6H30Piのヒーター電源に入っていた1Ωの抵抗をパスした。

その結果、50のフィラメント巻線は7.2V、7.2V、83/5Z3のフィラメント電圧は5.0V、6H30Piのヒーター電圧は6.6Vとなった。6H30Piのヒーター電圧が若干高いが、5.7V~7Vの中に入っているので一応規格内なのでこのまま。

50の+B電圧は83(Philips ECG)を挿した状態で約510V、カソード電圧は78V~81Vとなった。最大定格から約5%低いプレート電圧で動作するようになったのと、電源トランスが全く唸らず静かになった。最大出力は減るだろうが50の寿命を考えたらこちらの方が良い。

音質的には、若干力感は減退した感じがするがしなやかさはこの状態の方がある感じ。やっぱり50PPアンプは良い音がする。

Eimac 100TH
ここまで増殖した。327Aシングルアンプを少し改造すれば使えるから、無駄になることは無い。

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