300BS1
回路は大凡こんな感じ。クリックすれば大きくなって見易くなる。

シャーシは前段に2本分のソケット穴が空いているので、12SN7GTを2本使い、初段とドライバー段をそれぞれSRPPとする。PC-935には6.3V/2Aのヒーター巻線が3回路あるので、2回路を直列で12.6Vとして12SN7GTを点火する。そして数十ボルトのヒーターバイアスをかける。ドライバー段の上側のカソードは150V以上になるのでヒーターバイアスは必須。

残る1回路を300B用とし、直流点火する。直流点火ならばハムバランサを使わず2本の固定抵抗で中点をとった方が良いが、シャーシにハムバランサ用の取り付け穴が空いていたので使うことにした。2本のドロップ抵抗の値が書いていないが、だいたい0.5Ω/5W程度となると思う。

整流管は5R4GYを使う。整流管とチョークの間のコンデンサは22uFの予定だが、古典整流管を使う関係上、これ以上大きくするのは好ましくない。チョークのA-825はシングル用としてはインダクタンスが小さいので、チョークの後には100uFを2個並列にし200uFとする。

ドライバー段と初段のデカップリング・コンデンサの耐圧を500Vとしているのは、300Bを挿さない状態で電源を入れた時に高圧が印加されるから。全部の真空管を挿した時に300V位しかかからないから350V耐圧で良いという事にはならない。

これはあくまで机上の脳内で考えた回路なので、実際には変更は生じると思う。

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トランス類を取り付けてみました。これで全体の容姿が明確になりましたが、シャーシの深さ(高さ)が小さいので見た感じ安定感があります。角が丸まった昔のデザインのタムラのトランスは格好良いです。これで外装パーツは全て取り付けが終わりました。

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トランスの仕様書をコピーして貼り付けておきます。



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付属のシャーシには、トランスと共締めできるカソード抵抗用のL型金具が4個付いていた。DALEの50Wメタルクラッド抵抗が取付穴にバッチリ一致した。残りの1枚には300Bを直流点火するためのブリッドダイオードの放熱板として活用する予定。

メタルクラッド抵抗は、セメント抵抗や巻線抵抗に金属製の放熱筒を取り付けたもので、これ自体が熱が逃げる様に放熱板などに取り付けなければ50Wもの容量は無い。実際、DALEの50Wメタルクラッド抵抗は写真に写っている黒い10W容量相当の巻線抵抗が中心部に埋まっているだけのもの。他社にもメタルクラッド抵抗が有るが、ものによっては中身はセメント抵抗相当のもので、オーディオ的には音質はあまり良くないものもある。


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前回のブログコンテンツで「左右対称のレイアウト」と書いたがそれは嘘。フレームに取り付ける時に、片方だけ底板の方に天板を取り付けてしまったから。正しくはこんなふうに左右同じレイアウトである。今度の日曜日に、タムラのトランスを物置から出してきて取り付けてみる事にする。そうすれば外装パーツの取り付けは全て完了する。

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