2008年08月

イメージ 1

イメージ 2

2008年8月現在、現行生産しているオープンテープはRMGという業務用の1社のものしかない。あとの新品は、旧生産のものの流通在庫だけだ。また、地方の店頭で購入することは難しく、通販で求めることになる。価格も高くて、これもオープンリールデッキが非常にマニアックで限られた人の趣味にならざるを得ない理由のひとつだと思う。

MTS株式会社 通販サイト
http://www.mts-sv.co.jp/quantegy.htm

MTSという会社は、TEACの修理部門を受け持つ子会社で、TEACの昔のオープンリールの修理だけでなく、テープなどの用品の直接販売もやっている。

ここから、
RMG 1/4インチ幅 10号パンケーキ(リール無し テープ)LPR35-1/4-1100H(90min/19cm)
というのを10本ばかり購入した。

画像でわかるように、ダンボールにリールのないテープがビニールに包まれて入っているだけのものだ。きちんとしたメタルのリールに巻かれているものは¥8400なのにこいつだと¥4725なのでかなり価格差がある。¥8400もするテープは何本も買うことはできない。中身のテープは同一なので、やっぱりお徳用だと思う。個人的にはヤフオクで中古のテープを買うよりよっぽど良いと思う。私もヤフオクでテープを買うがリールが欲しいためで、ジャンクのテープ自身には期待していない。

余っているメタル製の空リールのネジをはずして、このテープのフランジに付けてネジ止めすれば、普通に使える。さっそく、何か録音してこのテープのクオリティを模索しようと思う。

イメージ 1

TEAC A-7400RXは、生録のための運搬移動が楽なように、ハード・ケースとハンドルが付いている。フロント部の保護カバーを付けると、葛籠みたいになる。

イメージ 1

イメージ 2

昔、38cmウーハークラスの大型スピーカーの良さを教えてくれたオーディオの大先輩のリスニングルームには、JBLとアルテックの2系統のマルチチャンネルシステムと、3台のオープンデッキがあった。そのうちの1機種がTEAC A-7400RXであった。

音質、使いやすさ、性能その他については全くわからないが、歴代のTEACの民生用のオープン・デッキの中で、一番カッコ良いと思っていたのがA-7400RXだ。価格もF-1に次いで2番目に高価なモデルだった。もう30年以上前のモデルであるし、メーカーのメンテナンスは受けられない。キャプスタン・モーターが独自のダイレクト・ドライヴDCモーターで、これの保守部品がメーカーに無いらしい。それでも欲しくなって買ってしまった。

おまけに2台だ。2台買った理由は、2TR/38cmで録音されているテープをそのままコピーできること、将来、1台駄目になってしまったなら、ニコイチにして1台は保守用部品取りにしてでも使いたいと思うからだ。2台一緒の写真のうち、左手前のものは、見映えも新品同様に近いくらい綺麗なもので、もう一台も、30年以上前の製品としてはまずまずの美品で、どちらも完全動作する。

4TR/19cmと比べてしまうと、FM放送のエアチェックであってもクオリティの違いは歴然とある。現時点のデジタル・オーディオの水準と比較しても、決して劣るとは思えない。欠点はテープのランニングコストが高い、大きく重くかさばるということだけだ。

↑このページのトップヘ