6080 6N6P 6CC41
6080は、philips ECGの1980年代製造のもの。米国軍用である。当時まだ冷戦が終結していなかったので、最新鋭の兵器のバックアップとして、旧型の真空管式の機材もスタンバイしていた。その保守用のものが当時大量に製造された。それが今も残っていて、オーディオアンプには使い難いので《猫またぎ球》として叩き売られている。
6N6Pは、旧ソ連の軍用球。私の手持ちは1960年代製造の年代物だが、それでも¥500くらいと格安だった。現在も、¥1000以下でも購入できる。この球は、真空管全盛時代にオーディオアンプの強力なドライバー管として良く使われた12BH7よりはるかに強力な真空管で内部抵抗が低く、6080の深いバイアスを振り切るドライバー管として好適。
6CC41は、レーダー装置に使われた球で、12AX7とほぼ特性が同じであるが6.3Vでしかヒーターを点火できない。ハンガリー/テスラ製でピン接続は6DJ8などと同じで、9番ピンが両極間のシールドに接続されている。ロシア/ソ連にも同等管があって、6N2Pという名前であり、ネットオークションで@¥380で出品されている。もちろん、12AX7でも良いのだが安いものでも¥1000以上するので、¥500の出力管を使ったアンプであるし今回は使わない。