2014年10月

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電圧測定してみて、以外だったのは、+B電圧が予測よりも高く出てきた事だ。だから、ドライバー段へのブリーダー抵抗を継ぎ足して値を大きくした。83を使ったとき、実に230Vも電圧降下させなくてはならないし、この部分だけで約8Wも電力消費する。
 
赤は、83を使ったとき、青が5Z3の時、左右のアンプでほぼ同じ電圧になるので、一方だけをあげた。+B電圧は整流管の違いで実に50V位の差が出る。そして83の時には実効プレート電圧が450Vと最大推奨動作と同じになる。これだと、中国製SG-50は、やはり5Z3限定でないと極端に寿命が短いと思う。
 
出来立てのほやほやなので、音だししている間に音質はどんどん変わっていくが、オリジナル50を挿した時には、明らかに83を挿した時の方が音質が良い。83を使った時の方がスピーカーからの音離れが良く、低域も締まって力強いのだ。
 
このアンプは、反則技をいっぱい使っている。センタータップのあるシングル用のトランスを使い、PP用に流用しているうえ無帰還なので、特性はカマボコなはずだ。その代り、出力管のアンバランスに対して全く気を使う必要がない。
 
電源トランスの1次側0-95-100-105Vの95VのタップにAC100Vを接続しているので、2次側すべての電圧が5%以上高く出てくるので、ドライバー管も整流管も抵抗を使ってヒーター電圧を落として調整している。
 
今日はここまでにして、そのうちに、最大出力、入力感度、残留雑音、周波数特性などを測ってみようと思うが、回路的にはもういじるところがない。また、カップリングコンデンサが無い回路なので、カップリングコンデンサを変えて音の違いを楽しむことも出来ないアンプだ。測定して、何か問題があるような事がなければ、これで完成ということになる。
 
 

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一応、全てのパーツを取り付けてみた。トランスの引き出し線は、なるべく長く残すようにしたので、こんな風にみっともない感じになってしまっている。
 
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裏蓋付けて、CDプレーヤーとスピーカーに接続したら、ちゃんと音が出た。変なノイズもない。再度ひっくり返して裏蓋を開けて各部の電圧を測ろうと思ったら、テスターが壊れているようだ。今日は電圧測定は止めよう。真空管のフィラメントやヒーター、赤のPLと緑のLEDが点灯したのでまずは一安心。
 
しかし、このアンプは、前段とドライバー段が直結になっているから、こちらの電圧電流が設計どおりに近似しているか、きちんとチェックして、もし、電圧のバランスが崩れていたら、設計通りの動作をしていないので電源部のブリーダー抵抗の値を変えて適正化しないといけない。こんな時にテスターが使えないなんて非常に歯がゆいが、仕方がない。今日はここまでにしよう。

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ヒーター電圧調整用の抵抗をこのように付けて、それなりの電圧に収まった。
 
6C45Piは、1Ωをかまして6.1V
 
50 
0-7.5Vタップからとった方は、+側-側それぞれ1Ωを使用
--10000uF-1Ω-10000uF--   +
    |                 |               7.25V
-----+----1Ω----+------ -
 
0-5 - 4-6.3Vとつなげた方は+側のみ1Ωの抵抗を2本パラにして0.5Ωとしました。
--10000uF-0.5Ω-10000uF--   +
    |               |               7.2V
-----+----1Ω----+------ -
 
83(5Z3)は0.2Ωをかまして5.05V
 
 
 

昨日は東京へ出張だったので、仕事が終わった後、秋葉原へ行って、部品を物色した。
 
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真空管屋さんに1950年代製造の’83があったので購入。部品は揃ったので、あとはぼちぼち配線作業をやるだけだ。

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50PPアンプは、すこしずつ前進している。ただ、50PPアンプは、前段球は6H30Piという現代の真空管を採用しているが、実質1930年代に開発された回路なので難しい部分は全くなく、回路的な面白みはあまりない。
 
Cossor 185BTでマッキントッシュ型CSPPアンプを考えているうちに、スクリーングリッドを安定化するにはツェナーダイオードが必要な場面が出てくると思い、現状で入手容易なツェナー・ダイオードを調べていったら、1W以上クラスのものは軒並み製造が中止されている事がわかり愕然とした。あるのは面実装用の数ボルトの1/4Wクラスが大半だった。RD○○Fなんていうものも製造中止マークが付いている。げげ~っ。
 
そんな中、調べていったら、鈴商の通販サイトに東芝1AZ33(33V 1W)が100本¥200の特売価格で出ていたのでポチッた。東芝1AZ33だってとっくの昔に製造中止になっている。こういう、日本製の電子部品がどんどん無くなっているんだな。必要だと思ったならある時に買っておかなくては。代引きで頼むと郵送料の方が大幅に高くつくのだけれど、そんなことは言っていられない。
 
せっかく買ったのだから、Cossor 185BTマッキントッシュ型CSPPアンプには、スクリーン電源の安定化にこのツェナーを是非とも使おうと考えている。5本直列にすれば165V、これと適当なパワートランジスタを組み合わせれば、何とかなるっしょw。

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