Eimac327Aのフィラメント点火実験を行った。5V/20Aのスイッチング電源2個を使い、直列に接続して点火できるか試した。結果はこの通り成功。10.5V/10.7Aのフィラメントはさすがに明るい。5V/6.3AのEimac100THと比較しても、明るさは全く違う。
『光輝く火星人の案山子』である。何かこの姿が愛くるしい感じで、何とか実用になるアンプに仕上げたいという思いが強くなった。
尚、使用した5V/20Aのスイッチング電源はヤフオクで落札した中国製で、1個1200円程度のもの。一応4個まとめて買ったので、ステレオ2本分はこのスイッチング電源で点火できるはずだ。出力管が@¥5000と安価だったから、アンプの制作コストはなるべく低く抑えたい。もしも、フィラメント用のトランス巻線を用意して、整流しリップルを取るとなると、コストと発熱が物凄い事になる。やはり、点火方法はスイッチング電源一択で決まり。
後、残るは、この真空管の発熱対策だ。シャーシにソケットを埋め込むのではなく、逆にシャーシ上にソケットを浮かせて設置し、シャーシの底板にパソコン用の冷却ファンを取り付け、真下から上に向かって風を送り、強制空冷したらどうだろう?と考えている。スイッチング電源や冷却ファンは現代のパソコンの部品であるが、そういうものがあるおかげで、今の時代、使い難い1940年代の送信管を使ったアンプが比較的ローコストで仕上がるような?