イメージ 1英国Mullard製と思われるEL86を手に入れてみた。

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左が英MullardブランドのEL86、右がユーゴスラビアEIの6CW5である。EL86は欧州名で、6CW5は米国名なので、管種としては同一。

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MullardブランドのEL86とEIの6CW5は、同じPhillips-Mullardグループの傘下なので作りが類似しているが、プレートに開いている穴の形状が丸型か長方形なのかで、容易に判別できる。

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管の下側付近にはエッチングコード(ガラスを溶かして印字したもので拭いてもとれない)が刻印してあり、英Mulladのものは下段がB8F4と読め、英ブラックバーン工場製の本物である事を確認した。ちなみに、EIのはフェルマータのマークがある。

ちなみに、EI 6CW5で5年前にQUAD2型PPアンプを制作して、、平日9時頃から7時までずっと使っている状態で、すでに1万5千時間位は使っている。明らかにエミ減はあるが、規格一杯に近い動作をさせているにもかかわらずまだ元気に音を出している。こんな球が10本で¥3000だった。EI 6CW5は、丈夫で長持ちする上に音質もよく、非常にC/P比の良い真空管と言わざるを得まい。

尚、ほぼ同等の実力を持つEL84/6BQ5は、EIで製造されたMullardブランドのものでも今はペアで1万円を超える値段になってしまっている。メーカー製のギターアンプやオーディオアンプにあまり使われなかったEL86/6CW5は、英ブラックバーン工場製であっても@¥1000程度で入手可能。やはり今から自作で使うなら、EL86/6CW5の方が良いように思う。

EL84/6BQ5を使うなら旧西側諸国製のNOSなどは高すぎるから、価格の安い現行のロシア製などを使うしかない。