RCA806のプレートキャップは、市販の14mm~15mm径のキャップが適合するが、現在普通に入手できるプレートキャップだと、プレート端子下部の金属部分が露出してしまい危険である。DSC_0243
この金属部分は30Φある。RCA806のテクニカルマニュアルを見ると、この金属部分も全て隠れるようなスカート付きのプレートキャップを使えと書いてある。なので、あちこち探したが、スカート付きのキャップは入手できなかった。

プレートキャップの金属部分が露出する送信管は他にもいろいろあって、レイセオンRK-20Aなどもそうだ。征矢進さんのMJ2016年12月の製作記事では大きな保護ケースの中にまるごとRK-20Aを中に入れて感電を防止している。
レイセオンRK-20A
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家族も機器に触れる事も考慮して最低限の安全性は配慮したものにしたいと思うので、プレート端子の部分をどうするのかだけで、アンプ制作の計画が中断した。大きなケースを作るとコスト高になるし、このアンプのためだけに特注でスカート付きのプレートキャップを作るのも、たぶん、すごく高いものになるだろうから躊躇する。

という事で、色々と考えた。内径30mmの穴の空いた木製の円筒形のキャップを作ったら、とも思ったが、この部分はかなり熱を持つので、木だと炭化してしまう恐れもある。だったら既成のテフロン製品で何とかならないだろうかということでネットで見つけたのが、外径40Φ、内径30Φ、長さ10cmのテフロンパイプ。お値段も千円ちょいなのでお財布にも優しい。これを短く切ってプレートキャップの下部に設置すれば良いじゃん。ということで、早速取り寄せてみた。ところが、内径は29Φくらいしかなく、RCA806にはめることが出来なかった。内部をヤスリで削って内径を太くして、パイプを切って作ったのかこれ。
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テフロンは250℃の熱にも耐えるし柔軟性もあり、これなら不用意にプレート端子部分に触れても感電は防止できる。見栄えは良くないけれど、安全性を優先させる。

あとは大型のシャーシをどうするか?もちろん、コストを抑えるために、シャーシ屋さんに特注などはせず自分で穴あけしますけど。