カテゴリ: EAR834 MM フォノイコ

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全ての配線が終わり、12AX7/ECC83を挿してみた。これで音出しして、すんなりと音が出た。まだ音は硬くてあらっぽいけれど、使っていくうちにこなれて来るだろう。

レコードプレーヤー Technics SL-1200GAE
カートリッジ Audio-technica AT-150Ea/G
ラインアンプ Nissha YN-2002C excellent
パワーアンプ 自作Eimac327Aシングルアンプ
スピーカー Tannoy Westminster
以上のラインナップで聴いてみて、S/Nが悪いとか音のバランスが悪いような感じは無かった。

ところで、この基板の回路を挙げてみる。自分で回路を追って書いたものなので、間違いがあるかもしれないが、ご容赦ください。
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こんな感じ。ネットで検索すると出てくる回路と、若干CRの定数が異なる。
この基板とCRパーツセットが送料j込みで1万円ちょっと。電源トランスが¥6048。あと、12AX7/ECC83が3本、ケースとスイッチ、RCAジャック、ヒューズホルダー、ACインレット等の外装部品代がかかるわけだが、ケースに安いものを見繕えば3万円で余裕でお釣りが来る。それにしては、出来の良いフォノイコライザーだと思う。

正面
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背面
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内部と天板
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このケースは、何年も前に、Larry Hi-Fi在日代表さんが中国で見つけて、私の分も買ってきてくれたもの。フレームは2mm厚のアルミ、底板と天板は3mm厚、正面の飾り板は5mm厚で、全ての面がネジ止めされていて、ネジを外せば6面全てが取り外せるようになっている。もし、同等のものが日本で売られていたらかなり高価だろうが、信じられないくらい安かった。これが漸く日の目を見る。

あとは電源部、入出力、アースの配線のみ。何か直ぐに終わっちゃうような?やっぱり、一から設計を始めて、実体配線図を書いて、基板を使わずに手配線するのが一番作りがいがあるなあ。

現在、ヤフーオークションに怪しげな真空管式フォノイコライザーのパーツセットが多数出品されている。出品者は海外の人のようだ。EAR834なんて英国の有名メーカー品の型番なのだが、その型番を堂々と名乗って良いのだろうか、とも思ったのだが。

値段が手頃なので、落札してみた。落札して1週間程度で手元に届いた。やはり発送元はアジア大陸の方。基板とCRパーツがあるだけで、取説や組み立て説明書は一切付属しない。お前ら、勝手に組んでくれ、という代物。
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この写真は、部品を基板にハンダ付けしてしまった後の写真だけれど、実際、1~2時間の作業でここまで終わってしまった。基板だけでは完成しない。真空管3本(ECC83/12AX7)、電源トランス、シャーシ、RCAジャックなど外装小物部品は自分で用意せねばならない。基板は両面基板なので、それなりにコストはかかっている。

でもって、ネットで検索したら、この制作に関する掲示板が海外のサイトに有った。このサイトを順に下の方にスクロールして行くと、様々な情報が得られる。信号経路の回路図も掲載されていた。CR-NF型のようだ。

しかし、手元に来た部品とは若干定数に違いがあるような?でも、取り敢えず付属してきた部品のみで、ちゃんと使えるようになるかやってみたいと思う。

尚、この基板、信号部と電源部にスリットが入っていて、割れば信号部と電源部の基板を独立させることが出来るので、電源部を別の筐体に入れて2つのシャーシで制作することも出来るが、このままでも動作しそうなので、まずはこのまま一番安直に組んでみたい。

電源は230V~280VAC 30mA以上、ヒーターが6.3V/2A以上が必要なので、先日の日曜日に春日無線で買ってきた電源トランス KmB60が使える。
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このトランスは、230V AC60mA と 6.3V/1.5A が2巻線 あるので、6.3V/1.5Aの巻線を並列にして供給すれば条件を満たすことが出来る。また、伏型ではなくそのままネジ止め出来るので、シャーシー内に収納するのにも便利だ。

シャーシーについては、未使用の手頃なものが手元にあるのでそれを使う。Eimac327Aシングルアンプが完成したので、今度はこれで遊ばせてもらう。

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