カテゴリ: SG-50

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2006年ごろ作ったものと、先月完成したSG-50アンプを並べてみた。大きさは、新しい物のほうがややコンパクト。古い方は、電源トランス特注、電源部のコンデンサは全てフィルムコン、その他CRパーツも凝りに凝ったものを使ったので、制作費は倍近く違う。

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こちらは、オリジナルの’50を挿した写真。どちらのアンプもオリジナルの’50や古い250、350なども挿して使える。

回路は電源部を除きほぼ同じなので、音質は似ているが、しなやかさや音のスピード感は古い方が勝る。残留雑音も古い方が優秀で、古い方は両chともに0.35mV以下に収まっているが、新しい方は1mV前後となって、100dBの高能率スピーカーにつなぐと、夜間の静かなときには若干ハムが聴こえる。新しい方は6.3V/3Aをショットキ・バリア・ダイオードで整流し1個の大容量コンデンサを使っただけでリップル除去しているが、古い方は7.5Vを整流後、2段のフィルターでリップル除去しているので、フィラメント電源の差が出てしまった。

出力トランスとチョークコイルは共に、XE-20SとLC10-200Dであるので、両機は似た音質ではある。

新しい方のは、SG-50、’50を挿した時、最大出力2.6W、VT-25を挿し整流管を5R4GYにした時、最大出力1.5W位。VT-25を挿した時でも604-8Gのような効能率スピーカーだとかなり大きな音が出せて、通常の音楽鑑賞でパワー不足は感じない。

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VT-25やVT-62と5R4GYは、真空管の外形が同一。確かストックが有るはずだというのを思い出して、たくさんある真空管のストックの中からほじり出してきて挿したのが、この状態。

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5U4GBの時よりもプレート電圧は20V位低くなり、全てのスペックがVT-25の規格内に収まった。VT-25を挿して日常的に使うなら、整流管は5R4GYにしよう。全体的な格好も5R4GYを挿した時のほうが良いように思う。尚、6SN7GTをRCAからSYLVANIA製に変えたが、このSYLVANIA製も悪くない。

手持ちの5R4GYは確か¥1500位で買ったものだが、現在ではこんな値段では買えなくなってしまった。

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SG-50の代わりに、VT-25を挿してみた。このVT-25は、去年の夏にクラシックコンポーネンツで見つけて買ってきたもの。 

それはこちらに載せている。 https://blogs.yahoo.co.jp/asd2251sxl2001sax2251/35812052.html

購入した7本のVT-25は見栄えが不揃いだということで、信じられないくらい安くしてもらったものだが(社長さん、ありがとうございました。ちゃんと鳴ります!)全て使える。

このアンプに挿すと、プレート電圧が450V位、カソードが33Vでカソード抵抗が1.5KΩなのでプレート電流が22mA流れている。実効プレート電圧428Vだからプレート損失は9W位である。VT-25は最大プレート損失12Wだし、この動作ならテスト的に鳴らしても問題ないと思い、スピーカーに繋いでみた。本当はカソード抵抗を1.8Kから2KΩくらいにして、OPTの一次側を10KΩ位にしたいところだが、カソード抵抗は1.5KΩのままでOPTの1次側も5KΩのままで聴いてみた。VT-25は充分にSG-50や'50の代用になる。

若干高域よりで明るめの音質。立ち上がりが早くスッキリした良い音だ。

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連休中に何とか、音が出るようになりました。

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フィラメントがほんのり灯っているのを見ると、ほっと一安心。

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ハラワタはこんな感じ。

回路図はこちら。電圧も記入してあります。回路図クリックするともっとはっきり見えると思います。
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細かい測定はまだ。エージングをしながらヒアリングを重ね、変更点があればその都度やっていきます。
今日は、取り敢えず音が出たから良いや。


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昨年内に完成させるつもりだったのが、ここまでしか出来ていない。やる気になれば一気なんだけど。ゆっくり進行中です。

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