Eimac327Aはフィラメントの点火だけで10.5V/10.7Aという大電流、大電力を必要とする。電源トランスから整流する普通のディスクリート電源は実用的でない。5V/20Aの格安のスイッチング電源を2階建てにして点火しているが、100KHz付近のスイッチングノイズが盛大に出ている。もちろん可聴帯域外のノイズなので耳には聞こえないが、このノイズに対して、インダクタとフィルムコンデンサを使いローパスフィルタを組みこんでみた。

327Af

22uH18A

スイッチング・ノイズは完全に除去できたわけではないが、かなり減った。実際のアンプの音の変化もわかる。若干明るくギラついた感じが無くなり音は鮮明さを増した。

2710H

100Ω程度の抵抗を入れたら残留ノイズが減ったので、ならば小型チョークコイルを入れたらもっと良くなるのではないかと思い、適当なものを探したらゼネラルトランス販売にPMC-2710Hというのが有ったので2個注文した。これならばギリギリ底の浅いシャーシの中に収まる。なんとかスペースを確保して入れ替えてみた。
300B kaCH
赤丸の部分。またほんのちょっと残留ノイズが減ったが、アンプの音質の変化の方が大きく、楽音の微少レベルの部分がさらに聴き取りやすくなって音が瑞々しくなった。

永遠のプロトタイプみたいになっているが、音が出た後からの変更で静かになったり音が良くなったので、試行錯誤は重要である。


300B kaCH
>残留ノイズで苦戦しているようですが、リップルフィルターの
>チョーク容量が足りないのかも知れません。

>昔の無帰還シングルアンプの電源には、大体10H以上のチョークが
>入っていたと思うので、電源の二つの500V100μの間に33Ω
>位の抵抗を仮に入れて見て、残留ノイズが減るかどうか試してみては
>どうかと思います。

と、ベテランのアンプビルダーの方からアドバイスを頂いた。

あいにく33Ω~100Ω近辺で手持ちが無かったので、ジャンク箱の中に220Ω/3Wが4個有ったので、これをパラにして110Ω/6Wとして回路図の赤丸部分に入れてみたら、残留雑音は減りました。100dB/mのアルテック604でもユニットにぴったり耳を付けてほんの僅かハムが聴こえる程度。ゲインが高いので、むしろプリアンプ以前の機器のノイズの方が気になる感じ。

+Bの電圧降下は8~9V程度で、大勢に影響はない。傍目には若干残留ノイズがほんのちょっと減っただけだが、微少な部分の音が聴き分け易くなって、明らかに音は良くなった。

ドライバー段を高電圧供給したいがために出力段の電源と共通にしたため、ドライバー段でのリップルノイズが出力段で増幅されていたという可能性もある。


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